結局、5時間くらいは山の中を回ったと思います。帰りに先ほど言っていたヴィンセンツォさんの生まれた村を通りました。この辺りは電気や水道は通っていますが、ガスが未だ通っておらず薪で火をおこします。なんの不自由も無いのでこれで良いと言っていました。綺麗な湧き水やローマ時代の橋なども残っています。心が穏やかになるようなたたずまいの村でした。

ローマ時代に作られたという橋
さて、工房に戻ると、ちょうど夕方の掃除の時間でした。金曜日にお邪魔したので、皆で週末の予定などを楽しそうに話しています。写真を撮ろうという事になって皆さんに集まってもらいました。並んでくれていた従業員の一人が、「ちょっと待ってて」と言い、事務所から社のロゴが入ったカタログを持ってきました。ここで働くみんなは、フラントイオ・ビアンコの事が好きで、誇りをもっているように感じました。
有機農園の夏の様子や、たまたま商用で留守にしていた当代社長のフィリッポさんにも会いたいと思い、再び訪れることを決めました。別れ際、ヴィンセンツォさんに、「今日、見せたものは、自分の手で作ったものだけだよ。うちは、農園も、古いレシピなども、代々継がれてきたものを大切にしている会社なんだ、日本の皆さんにもぜひ味わってほしいよ」とみなさんへの伝言を託され、その日の訪問は終わりました。

ビアンコ社のみなさんと

先代ヴィンセンツォ・ブルーナさん