簡単な挨拶を済ませたあと、暖炉のある応接間に通されました。調度品の置き方、色遣い、どれも見事の一言に尽きます。色んなものがあるのですが、それらが全て目立ちすぎず、一つの大きな調和を演出しています。中国製の大きな掛け軸があったのですが、よくよく見ないとそれが東洋の物と分からないくらい、すんなりと空間にとけ込んでいます。この上質な部屋のコーディネートは全て、当主のマリナ・コロンナさんが行ったとの事です。彼女はイタリア貴族の流れを汲む人で、この農園も元々一族の領地だったとの事でした。
あとから感じたのですが、この華やかさと調和が、コロンナさんの商品にも共通しています。
最初はひたすら、私達が何者で、何をしたいと思って来たのかを聞かれました。私達のことを理解する事が目的だったようですが、相手は多くの受賞歴を誇る会社ですので、私たちのような小さな会社と取引してくれるか、気が気ではありませんでした。暖炉の前で座って話すコロンナさんの気品がとても印象的でした。
一通りの自己紹介を終わった後に私たちの方から質問。まずは農園の規模から聞いたのですが、扱っているオリーブ木は24種、24,000本!?最初は聞き間違えたかと思いました。普通の農園は多くても3、4種類のオリーブしか生産しません。それは、その農園の伝統であったり、生産するDOP規格など商品の都合から、そうなります。それに多くの品種を育てると、品種間の相性の問題もあり、うまく育たないオリーブが出てきたりして非常に手間がかかると聞いたことがありました。ですから24種類の栽培は聞いたことがありません。ある意味常識外です。それを毎年、一番美味しいものになるように時間をかけてブレンドをしているとの事でした。その話をしつつ奥のテーブルに通されると、コロンナ社の商品が一通りならんでいました。

調和のとれた空間の中で、彼女のオリーブオイル達はとても存在感がありました
コロンナさんと最初の対面。非常に緊張しました
優雅でやわらかな形が印象的なボトルは、彼女自身がデザインしたものだそうです。花びらのように開いた注ぎ口はオイルが注ぎやすく、丸いコルクによる栓で密閉できるようになっています。さらに一本一本、手作業によるシーリング・ワックス(封蝋)が施され、いくつかのデザイン賞も受賞しているとのことです。彼女の上質な居間に、ボトル達がよく映えていました。