オリーブオイルだけでもかなりの種類になります。勧めに応じて全て飲んで味見することにしましたが、非常に興味深い体験でした。特にフレーバー付きオリーブオイルの品揃えは圧巻で、彼女の父親のレシピを元に改良を加えたというレモン風味のグラン・ヴェルデに始まり、オレンジ、ベルガモット、カルダモンなどなど、長年にわたる努力を重ねて研究開発した製法や、有機栽培の素材にこだわって作り上げたレパートリーには、思わず感嘆の声をあげてしまいました。取材中に書いたメモを見ていただくと豊富なレパートリーを想像していただく参考になると思い記してみます。
味見の感想
- Blend Normale※普通のエクストラバージン(やわらかい香り、アーモンドのような丸い味)
- DOP(辛い、少しだけベルガモットの風味を感じる、強い香り。レッチーノ、ルッチョラ等を使用)
ビオ※有機栽培(ペンドリーノ。りんごのような後味。辛みあり) - ペランザーナ(地物の品種。辛い、苦い、香り弱め)
- イル・フラントイオ(トスカーナでよくとれる品種。りんご味+アーモンドのような丸い味)
- ダ・ターボラ(こしょうの香り+味はショウガ+すごく辛い)
- レモンオイル(生のレモンに非常に近い香りと味、でも酸味なし、後味もしっかりレモン)
- オレンジオイル(後味が濃厚なオレンジ。魚やフィノッキのサラダに、ケーキ作りのバター代わりに入れる)
- マンダリーノ(オレンジの種の香りがする)
- ベルガモットオイル(アールグレーの強い香り。おふろにも入れているらしい)
- ジンジャー(ショウガの香り。豆腐に合いそう)
- カルダモン(ショウガの仲間。チャイの香り)
- トリュフオイル(香りが強い、美味しい!)
- セミドライトマトのオイル漬け(やわらかい。オレガノの香りがきいている)
- 黒オリーブの漬け物(塩味が強め、味はとても良い、ペペロンチーニ入り)
- 大粒グリーンオリーブ(若い感じ、前菜に良い)
- 黒オリーブのペースト(すごく濃い、そのまま食べるには強すぎるかも。料理の調味料として使うのが良さそう・・・)
- ドライトマトペースト(ドルチェとピカンテがある。ドルチェは、甘やかでやわらかなスパイスの香りがして美味しい。ピカンテは辛い、スパイシー、しょうゆのような香り、ストゥッツィキーノみたいな感じ)
- ズッキーニペースト(品切れで味見できず)
- ペペローネペースト(やわらかい。美味しい。皮の苦みが少々強いか)
訪問前は、DOPのオリーブオイルにだけ興味があったのですが、味見をしてみて正直困りました。この生産者の個性を正しく紹介するには、可能な限り全ての商品を輸入しなければならないと思ったからです。フレーバー付きオイルなどは、その全てをもって独特な世界を表現しているような気がしました。24種類のオリーブの木と色とりどりの商品達。10人足らずの彼らが、これだけのバリエーションをいつも良い品質で作り続けるのは大変だと思います。この情熱と努力をちゃんと紹介するために、まずは、フレーバー付きオイルは全て扱うことにしました。
広大な農園には湖(イタリア語では湖ですが、日本語では大きめの池といったところです)が5つあり、天気の良い日は素晴らしい景色との事でしたが、訪問したのが冬でしたし、この日はあいにくの霧雨だったので次回また伺う約束をして、初回の訪問は終わりました。