私は数年前、イタリアに住んでいる頃に日本の友人からスキーのアテンドを頼まれたことがあり、ルームメイトのイタリア人から紹介されて、プレダッツォを訪れたことがありました。几帳面な人々と、美しい町並みが印象的な小さな町でした。
しかし、なにぶんここは、標高1000mの山の中。3000メートル級の険しい山々に囲まれ、広大な穀倉地帯とは程遠い、冬は雪に閉ざされる小さな町です。最初このパスタに出会った時、なぜこのような場所にパスタメーカーがあるのか、非常に強い興味を持ったことを覚えています。

冬場のプレダッツォ
人口4,000人ちょっとの、美しいアルプスの町です
初めてフェリチェッティ社のパスタに出会ったのは、フィレンツェの食料品屋でした。きれいな箱に収まった「SELEZIONI(セレツィオーニ=厳選素材)」シリーズは、普通のパスタの数倍する値段で売られていました。箱の裏面に表示された産地名「プレダッツォ」を見てびっくり、懐かしさと同時に「そんなばかな」と思った私は、お店の人に確認したのですが、やはりあの、スキーで訪れたプレダッツォでした。また、この店員さんは同時に、この会社の品質を絶賛していました。
よく見ると、材料となる粉に、いくつかのヴァリエーションがあることに気づきます。パスタの材料として最も代表的なGranoduro(デュラム小麦)の他に、Farro(スペルト小麦)、そしてKamut(カムット小麦)。非常に興味深い品揃えです。