
まじめにコツコツと、良いものを作り続けるイタリアの職人達の品々を、彼らの横顔と共にみなさんに紹介したいと思い、この仕事を始めました。封を開けて彼らの作品を味わっていただく時に、それがどのような環境で生まれたのか、それを作った人達がどんな気持ちを込めて作っているかに思いを馳せながら味わっていただければ、私達は幸せです。
文:加藤昭広(イル・ビアンコ)
イタリア人は、家族と共にとる食事の時間を、とても大切にしています。そこには、手作りのおふくろの味があり、家族の会話があり、素朴だけれど美味しい食事を皆で囲む、ゆったりとした暖かな時間が流れています。
「イタリアの暖かい食卓を、日本に持ち帰りたい」という思いから、8年前にイタリアへ渡りました。延べ3年半のフィレンツェ滞在を通して、現地でイタリア語や食文化を学び、コックやピザ職人の修行をしながら、日本にイタリアの食文化を持ち帰る方法を考えていました。そして、できるだけ多くの方に、直接、イタリアの味をご紹介したいと考えるに至り、この度、食材販売という形でil Biancoを開きました。
みなさまに、イタリア職人達の作った、心のこもった食材をお届けし、それによってみなさまの食卓が、さらに豊かで楽しいものになれば、こんなに嬉しいことはありません。

フェリチェッティ社のペンネにフラントイオ・ビアンコ社の「リヴィエラ」をあわせてみました。シンプルに楽しんでいただけるイタリアの食卓をご紹介していきます。
職人達が丹誠込めて作ったものを、きちんとお届けするために私達は以下のことを大切にしています。
イタリア全土から品質の良い食材を選び、その生産者である社長や、職人達に実際に会って話を聞き、仕事ぶりを見て、彼らの「仕事」に対する姿勢や思いに共感できる物だけを、直接仕入れております。
私達が取りそろえたのは、「職人」達が、情熱とプライドを持って作ったものばかりです。彼らが何を考え、何を大事にして、どのようにして自分たちの商品を作っているかを、できるだけご紹介させていただきました。生産者達の横顔や、食材が作られた環境などを、少しでもお伝えできていれば幸いです。

マリナ・コロンナ社のオリーブ。大粒の実は、瓶詰めやオリーブオイルになります。
ところで、サイト内に登場する職人達の間では、それぞれ相反する意見を持っている場合があります。例えば、あるオリーブオイル職人は無濾過オイルが良いと言いますし、ある職人はフィルターをかけた方が美味しいと言います。オリーブ農園の雑草を、すべて取り除く生産者もあれば、自然のままで残している生産者もいます。
一見矛盾していて、「さて正しいのはどちら?」という事になりますが、正解はありません。彼らはそれぞれ、自分の信念に基づいて、土地柄や自然環境、伝統・習慣のバランスの中で、最良のものを作っています。良質なものを作る道は、必ずしもひとつではない。私達はそう考え、様々な考え方のもとに作られたものを、あえて同居させることにしました。それぞれにアプローチの仕方が違っても、美味しさの本質に変わりはない、そう理解していただけると幸いです。また、このあたりの話にも興味を感じていただけると嬉しく思います。
食材の品質と新鮮さを保つため、il Biancoでは原則として、仕入れには航空便を使用しています。また保管も定温・冷蔵倉庫を使用し、温度管理のできる環境を整えております。常温で保管できる食材であっても、最低限の温度管理は必要と、私達は考えます。過酷な環境で運搬すれば、やはり品質の劣化は避けられないからです。
例えばオリーブオイルは、だいたい製品温度7~25℃の間で管理しないと、風味が落ちてしまいます。商品の中には、生オリーブの実の漬け物や、みどり色の鮮やかなジェノベーゼ・ペーストもあります。手を掛けて、丁寧に作られたこれらの食材を、庫内温度60℃にもなる可能性のある、船便の通常コンテナで運ぶわけにはいきません。それで、航空便を採用することにしました。
さらに、せっかく航空便で日本まで無事に運んでも、倉庫で保管中に、炎天下におかれたり、逆に零下になったりしては困りますから、保管先は定温倉庫を選択しました。もちろん、温度管理が不要な一部の食材(食塩など)については、船便で運ぶことにより、ご提供する価格を抑えるようにいたします。

イタリア国内で、食材を保管してもらった倉庫。ここへも足を運び、環境を確かめて来ました。
輸送方法決定にあたって私達は、それぞれの生産者と相談して最良の方法で運んでいます。それぞれの商品に関して、どのような方法で運んだかも記載しています。また、賞味期限なども記してありますので、ご参考になさってください。